2022/02/18
人参の頭の色
杉中園芸の杉浦です。
最近の愛知県碧南市では寒いだけでなく、風が強い日が続いていますね。
人参の収穫で体を動かしていても体が冷えてきます。
先日スーパーでお買い物をしていたら、園児ぐらいの男の子が人参を見て言っていました。
「ママ!この人参、毒のダメージ受けてる!」
確かに人参の頭が緑がかったものや、赤紫になっているものが多少陳列されていました。
私の栽培している人参もこの時期は写真のような色のにんじんが度々出てきます。
この人参が何故出てくるの?
味は大丈夫なのか?
毒なのかを説明します。
人参は土の中に埋まっています。
埋まっている部分がキレイなオレンジ色になっております。
人参がしっかり土の中に埋もれるように機械で土を乗せていきます。
この時に土の量が少なかったり、乗せたけど雨で流れてしまった。
といった場合に頭だけ出てしまい、日焼けや風の影響で変色してしまいます。
収穫する段階から色が変わってしまっているので、決して腐っているわけではありません。
この人参の味はどうなのか?
私が普段食べている人参は全部B品で変色したものやヒビ割れしたものがほとんどで、大変美味しいです。
今回は実際に糖度計でどちらが甘いのか調べてみました。
普通の人参と毒っぽい人参を測ってみました。
↓普通の人参です。(糖度9.7)
↓毒っぽい人参(糖度10.4)
なんと、毒っぽい人参の方が甘いことが分かりました!!
頭が出ていたほうが寒さに勝とうとするため、糖分を多く含んでいるのだと思います。
スーパーや八百屋さんでこのような人参が売っていたら、毒ではなく「甘い」証拠です。
安心して、寧ろこちらを選んでお買い求め頂けたらと思います。
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